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スマートリモコンはどれがいい?Matter対応と置き場所の選び方
この記事には広告リンクが含まれます。朝晩が涼しくなってきて、そろそろエアコンを冷房から暖房へ切り替える時期です。夏のあいだ「帰る前に部屋を冷やしておけたらな」と思った人は、暖房でも同じことを思うはずです。スマートリモコンを仕込むなら、寒くなる前の今がちょうどいいタイミングだと思います。
ただ、この手の製品は「買えばテーブルの上のリモコンが消える」道具ではありません。実際には元のリモコンも残りますし、機種によっては「クラウドが落ちたらエアコンのオンオフしかできない」といった、カタログの目立つところに書かれていない差があります。ここを知らずに買うと、いちばん安いものを選んで後悔します。
決める順番は置き場所から赤外線が届くか → センサーで自動化したいか → Matterが要るか。この3つだけで候補はかなり絞れます。
先に候補を見るなら
迷いたくないならSwitchBot ハブ3をAmazonで確認する / まず1部屋だけ試すならNature Remo nanoをAmazonで確認する
※同じシリーズでも世代違い・セット売りで商品ページが分かれます。リンク先の型番が記事の記載と一致しているかご確認ください。価格や在庫は変動します。
できること、できないこと
スマートリモコンは、赤外線リモコンの信号を覚えて代わりに飛ばす機械です。エアコン、テレビ、照明、扇風機。リモコンに赤外線の発光部があるものなら、たいてい登録できます。登録さえ済めば、スマホからでも、スマートスピーカーへの声かけでも、時刻やGPSをきっかけにした自動実行でも動かせます。
逆にできないことはかなりはっきりしています。Bluetoothや独自無線のリモコンしか持たない家電は対象外です。赤外線は光と同じなので、扉を閉めた別の部屋には届きません。そして多くの機種は信号を送るだけで家電の状態を読み取れないため、手元のリモコンで消した直後はアプリ側の表示とずれます。

もうひとつ、購入前に知っておきたいのがクラウド依存です。多くのスマートリモコンはメーカーのサーバーを経由して動きます。Natureは公式サイトにこの点を明記していて、サーバー障害時にエアコンをどこまで操作できるかが機種で違います。Nature Remo 3とLapisは温度・風量・風向まで、mini 2は運転モードの選択まで、nanoはオンオフのみ。安いモデルほど、いざというときにできることが減る設計です。
買う前に決める3つ
1. 置き場所から赤外線が届くか
いちばん最初に決めるのは製品名ではなく置き場所です。赤外線の強さは製品ごとに公表されていて、Nature Remo 3・mini 2・Lapisは30畳程度、nanoは10畳程度。SwitchBot ハブ3は最大30mとされています。nanoを広いリビングの端に置くと、エアコンまで届かないことがあります。
見落としやすいのが壁掛け穴の有無です。Nature Remo 3とmini 2の本体には壁掛け用の穴がありますが、Lapisとnanoにはありません。棚の上に置くのか、壁に貼るのか。ここを先に決めておくと、候補が2つくらいに減ります。給電方法も確認しておきたいところで、LapisとnanoはUSB Type-Cケーブルが別売りです。
2. センサーで自動化したいか
次に、自分でスマホを開いて操作するのか、勝手に動いてほしいのかを決めます。「勝手に」を選ぶならセンサー付きが要ります。搭載センサーは機種でかなり差があります。
- Nature Remo 3:温度・湿度・照度・人感の4種
- SwitchBot ハブ3:温度・湿度・照度に加え、ハブシリーズで初の人感センサー
- Nature Remo Lapis:温度・湿度
- Nature Remo nano:センサーなし(曜日・時間とGPSのみ)
センサーがあると「湿度が50%を下回ったら加湿器をオン」「室温が10℃を切ったら暖房をオン」といった条件を組めます。冬に効いてくるのはここです。逆に、寝る前に消し忘れた照明を布団の中から消せれば十分という人に、人感センサーは要りません。
3. Matterが要るか(万能ではない)
Matterは、メーカーをまたいでスマート家電を1つのアプリで管理するための共通規格です。Appleの「ホーム」アプリに赤外線家電を出したいなら、Matter対応はほぼ必須になります。対応台数には上限があり、Nature Remo nanoはMatter経由で3台まで、LapisはMatter 1.2対応で20台まで。SwitchBot ハブ3は自社デバイスを30台までMatterへ橋渡しできます。
ただしMatterはまだ発展途上です。雑誌『家電批評』の検証でも、エアコンの除湿や送風をMatter経由でオンにできないといった制約が指摘されています。細かい操作はメーカー純正アプリ、まとめた自動化はホームアプリ、という二段構えになると考えておいたほうが現実的です。

目的別のおすすめ4モデル
迷いたくないなら:SwitchBot ハブ3
SwitchBot ハブ3は2025年5月発売のフラッグシップで、雑誌『家電批評』のMatter対応リモコン比較でベストバイに選ばれた機種です。2.4インチのモニターに温度・湿度が表示され、温湿度計を別に買わずに済みます。
特徴的なのは物理のダイヤルとボタンが付いていること。ダイヤルを回すとエアコンの温度が1℃ずつ、照明の明るさが10%ずつ変わります。カスタムボタンは4つあり、「外出」「帰宅」などのシーンをワンタッチで実行できます。スマホを開かずに済む場面が多く、同居人がアプリを入れていない家でも使えるのが実際いちばんありがたい点です。赤外線は最大30m、Fire TVやApple TVのリモコン代わりにもなります。
弱点は本体が大きめで、価格も4製品の中でいちばん高いこと。SwitchBotのスマートロックやカーテンを将来足すつもりがないなら、ここまでの拡張性は持て余します。
最小構成で始めるなら:SwitchBot ハブミニ(Matter対応)
SwitchBot ハブミニ(Matter対応)は、シリーズの定番だったハブミニをMatter対応にしたモデルです。赤外線家電をAppleのホームアプリに出せて、SwitchBot製品のゲートウェイにもなるという、必要な機能だけを残した構成になっています。
本体に温湿度センサーは内蔵されていませんが、温湿度センサーケーブルを接続すれば温度・湿度を条件にした自動化が使えます。ハブ3の画面もダイヤルも要らない、でもSwitchBotのエコシステムには乗りたい、という人にちょうど収まります。
エアコンの節電を任せたいなら:Nature Remo Lapis
Nature Remo Lapisは温湿度センサーを積んだMatter対応モデルで、『家電批評』の比較では2位でした。57×69×26mm・28gと小さく、海辺の石をモチーフにした形をしています。出しっぱなしにしても機械に見えにくいのは、地味に効きます。
売りは「オートエコ機能」で、選んだ節電の度合いに合わせてエアコンの作動時間を調整し、使うたびに温度の好みを学習していく仕組みです。エアコンをつけっぱなしにしがちな人、ペットのために常時運転している人に向きます。消し忘れアラートもあります。
注意点は壁掛け用の穴がなく、USB Type-Cケーブルも別売りであること。それと、節電機能の価値はエアコンの使用時間に比例します。そもそもあまりエアコンを使わない家では、この機能のためにお金を払う意味は薄いです。
小さく安く試すなら:Nature Remo nano
Nature Remo nanoは47×47×12.5mm・13gという、名刺より小さいMatter対応機です。シリーズでいちばん安く、「スマートリモコンが自分に要るのか」を確かめる目的に向いています。
割り切りもはっきりしています。センサーは非搭載、赤外線は10畳程度、Matterは3台まで、サーバー障害時はエアコンのオンオフのみ。寝室のエアコンと照明を声で操作したい、という用途なら十分ですが、リビング全体を任せる想定なら最初から上位機を選んだほうが結局安く済みます。
買ってから気づきやすい落とし穴
- 元のリモコンは捨てられない:電池切れや通信障害のときに必要です。数は減りません、触る回数が減るだけです。
- 別の部屋には届かない:赤外線は壁も扉も抜けません。部屋ごとに1台という前提で予算を組んでください。
- Wi-Fiが2.4GHz帯のみ:紹介した4機種はすべて2.4GHz専用です。5GHzしか飛ばない設定のルーターだと接続できません。
- ケーブルが別売りのことがある:LapisとnanoはUSB Type-Cケーブルが同梱されていません。
- Matterに繋いだだけでは全機能が使えない:エアコンの除湿・送風など、純正アプリでしか操作できない項目が残ります。
- そもそも自動化したい家電がない:エアコンも照明もほぼ触らない生活なら、買わないのがいちばん身軽です。
状況別のまとめ
| 状況 | 選ぶもの |
|---|---|
| リビングに1台、これで完結させたい | SwitchBot ハブ3 |
| SwitchBot製品を足していく前提で安く | SwitchBot ハブミニ(Matter対応) |
| エアコンの使用時間が長く節電したい | Nature Remo Lapis |
| 寝室やワンルームで試したい | Nature Remo nano |
| 人感・照度まで条件に使いたい | Nature Remo 3 または SwitchBot ハブ3 |
| 家電をほとんど操作しない | 買わない |
まとめ
スマートリモコン選びでいちばん効くのは、製品名より先に置き場所を決めることです。そこから赤外線が届くか、壁に貼るのか棚に置くのかが決まり、候補は勝手に絞られます。次にセンサーで勝手に動いてほしいのかを決め、最後にMatterが要るかで選ぶ。この順番なら、上位機を買って機能を持て余す失敗も、安い機種を買って届かない失敗も避けられます。
そのうえで正直に書いておくと、これは持ち物が減る買い物ではありません。リモコンは残りますし、機械が1台増えて、コンセントもひとつ埋まります。持ち物を減らしてきた立場から言えば、増やす価値があるのは「毎日繰り返している動作」が消えるときだけです。帰宅前のエアコン、寝る前の照明。その回数を思い出してみて、指を動かす場面が多いと感じたなら、たぶん元は取れます。
※記事中の写真はイメージです(Pexels)。仕様は各メーカーの公表値および発表をもとにしています。赤外線の到達範囲は設置場所・家具の配置・家電の向きによって変わります。Matterの対応範囲や機能はアプリの更新によって変わることがあります。Amazon側の価格・在庫・販売元・セール対象状況は変動するため、購入前に商品ページと各メーカーの公式情報をご確認ください。
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