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AIスマートグラスはどれがいい?3タイプの違いと選び方
この記事には広告リンクが含まれます。「そのうち来るらしい」で終わっていたスマートグラスが、この数か月で急に手の届く棚に並びました。2026年5月21日にRay-Ban Meta(Gen 2)とOakley Metaが日本で発売され、7月10日にRokid スマートAIグラス、7月30日にINMO GO3が続いています。
私はミニマリストを名乗っているので、持ち物が1個増える買い物にはかなり慎重です。ただスマートグラスは、うまくはまれば「スマホを取り出す回数」を減らす道具になり得ます。だからこそ、何ができて何ができないかを見誤ると10万円が机の引き出し行きになります。
先に結論を書くと、選ぶ順番はタイプ → 重さと度付きレンズ → バッテリーです。価格や話題性から入ると、たいてい用途がずれます。
「スマートグラス」は3つの別ジャンルの総称
まずここでつまずきます。同じ棚に並んでいても、中身はまったく違う3タイプです。
- オーディオ+カメラ型:レンズに何も映りません。耳元のスピーカーで音楽と通話、こめかみのカメラで写真と動画、そして音声でAIに話しかける。見た目はほぼ普通のサングラスです。
- ディスプレイ搭載のAI型:視界の中に文字が浮かびます。相手の言葉の翻訳字幕、ナビの矢印、通知。翻訳と議事録が主戦場です。
- 映像視聴向けのARグラス:PCやスマホの画面を大きく飛ばして見るための道具。AIアシスタントは基本的に載っていません。
この3つは競合しません。「AIグラスが欲しい」と言いながらARグラスを買うと、翻訳もカメラも付いていなくて驚くことになります。
選び方の3つの軸
1. 視界に文字を出す必要が、本当にあるか

ディスプレイなしの方が軽く、安く、普通の眼鏡に見えます。文字表示が要るのは、目の前の相手の言葉をその場で読みたい場合です。海外の取引先との立ち話、旅行先の窓口、字幕を見ながらのプレゼン。ここが当てはまらないなら、音声だけのタイプで足ります。
逆に「音楽を聴きながら手ぶらで写真を撮りたい」「歩きながらAIに聞きたい」だけなら、ディスプレイ付きは重量と価格の分だけ損です。
2. 重さは100gが目安、度付きレンズは別会計
一般的な眼鏡が20〜30g前後なのに対して、スマートグラスはバッテリーと基板を抱えるぶん重くなります。100gを上限の目安に、実際には50〜60g台なら日常的にかけていられると考えると失敗が減ります。
そして見落としがちなのが度付きレンズです。本体価格に度付きレンズは含まれていないのが基本で、別売りのレンズ交換やインサート式レンズの費用が上乗せされます。視力矯正が必要な人は、本体価格+レンズ代で総額を見積もってください。ここを忘れると想定より2〜3万円ふくらみます。
3. バッテリーは「機能ごとの持ち」で見る
カタログの「最大◯時間」は、たいてい待機や音楽再生を含んだ数字です。実際に効くのは使いたい機能を連続で回したときの時間。Rokidの公表値でいえば、通常使用は約8時間ですが、連続翻訳は約2時間、動画撮影は約30分です。
丸一日の外出で翻訳を使い続ける前提なら、充電ケースが付くモデルか、バッテリー交換ができるモデルを選ぶことになります。
カメラ付きを買うなら、先に知っておくこと

機能の話より先に書いておきたいのがここです。カメラ付きスマートグラスは「撮っているかどうかが外から分かりにくい」という性質を持っています。主要メーカーの製品には撮影中を知らせるインジケーターLEDが付いていますが、点灯の仕方はメーカーごとにばらばらで、業界統一のサインが必要だという議論が続いている段階です。実際に着用者による盗撮事案も報じられています。
使う側としてできることは3つあります。撮る前に「撮ってもいい?」と口で聞くこと。更衣室・浴場・病院・学校など、撮影が禁止されている場所では外すこと。そして店舗や施設のルールに従うこと。盗撮は法律で処罰の対象になり得る行為で、「グラスだから気づかれない」は言い訳になりません。この記事は法的助言ではないので、判断に迷う場面があれば専門家に相談してください。
今のおもな選択肢
Ray-Ban Meta(Gen 2)|まず「眼鏡」として成立している
2026年5月21日に日本発売。価格は73,700円からで、度付きレンズに対応するRay-Ban Meta Optics(Gen 2)は82,500円(度付きレンズは別売り)という案内です。同日にOakley Metaも発売されています。
ディスプレイはありません。1,200万画素の超広角カメラで3K動画を撮り、オープンイヤースピーカーで音楽と通話をこなし、音声でAIに話しかける。バッテリーは最大8時間、20分の充電で最大50%まで戻るとされています。「かけていて違和感がないこと」が最大の強みで、サングラスとして毎日かける前提なら第一候補です。翻訳字幕を視界に出したい人には向きません。
INMO GO3|翻訳字幕を視界に出す、いちばん現実的な入口
2026年7月30日発売、99,800円。約58gで、両眼にグリーンMicro-LEDのスクリーン(640×480、視野角30°)を積んでいます。最大98言語の自動翻訳に加えて、AIテレプロンプター、文字起こし、議事録・要約に対応。バッテリーが交換式(270mAh)なのが実用面での特徴で、切れたら差し替えられます。
カラーはBlack RedとBlack Silverの2色があり、販売チャネルで扱う色が分かれているという案内が出ています。色にこだわりがあるなら購入前に確認してください。
Rokid スマートAIグラス|ディスプレイ・カメラ・スピーカーの全部入り
2026年7月10日から一般販売、109,990円。メーカー公表値で49g、Snapdragon AR1 Gen 1を積み、89言語の翻訳に対応します。ディスプレイとカメラとスピーカーを1本にまとめているのがこのモデルの立ち位置で、翻訳字幕もナビも撮影も視界の中で完結します。
そのぶん価格は今回の4本で最も高く、連続翻訳が約2時間、動画撮影が約30分というバッテリーの制約も付いてきます。「翻訳もナビも撮影も1本で」という要求がはっきりある人向けで、用途が絞れているなら他のモデルの方が安く済みます。
XREAL One|そもそも用途が違う「持ち歩く大画面」
ここまでの3本とは別ジャンルです。62,980円という案内で、約84g、視野角50°、自社開発のX1チップで120Hz表示に対応。PCやゲーム機やスマホの映像を、目の前の大画面として見るための道具で、AIアシスタントも翻訳も入っていません。
新幹線や飛行機で作業画面を広げたい、狭い部屋にモニターを置きたくない、という動機ならこちらです。ただしCES 2026で後継にあたるXreal 1Sが発表されているので、急がないなら値動きを見る手もあります。
買ってから気づく落とし穴
- 「AIグラス」と「ARグラス」を取り違える:いちばん多い失敗です。翻訳が欲しいのに映像視聴用を買う、その逆もあります。買う前に用途を一文で言えるか確かめてください。
- 度付きレンズ代を計算に入れていない:本体だけでは使えない人がいます。総額で見積もりましょう。
- スマホで足りることもある:翻訳も文字起こしも、スマホのアプリでできます。グラスの価値は「手を使わずに済む」点にあるので、手が空いている場面が多いなら急ぐ必要はありません。
- 会議の議事録が主目的なら、専用機の方が安い:机に置くタイプのAIボイスレコーダーは2万円台からあり、複数人の声を拾う性能でも有利です。
- 普段かけない人ほど使わなくなる:眼鏡をかける習慣がない人にとっては、装着そのものが一手間です。
用途別のおすすめ
| 使い方 | 選ぶ候補 |
|---|---|
| 毎日かける眼鏡として自然に使いたい | Ray-Ban Meta(Gen 2) |
| 視界に翻訳字幕を出したい/10万円以内に収めたい | INMO GO3 |
| 翻訳・ナビ・撮影を1本にまとめたい | Rokid スマートAIグラス |
| 移動中に大画面で作業や動画を見たい | XREAL One |
| 会議の議事録を残したいだけ | グラスではなくAIボイスレコーダー |
まとめ
持ち物を1個増やすかどうかの判断基準は、私の場合いつも同じです。増える1個より、減る作業の方が大きいか。スマートグラスで減るのは「スマホを取り出して、アプリを開いて、かざす」という一連の動作で、増えるのは充電する対象が1つと、周囲への配慮です(この考え方はミニマリストの持ち物(ガジェット)紹介にも書きました)。
選ぶ順番は、タイプ → 重さと度付きレンズ → バッテリー。眼鏡として自然に使いたいならRay-Ban Meta、翻訳字幕ならINMO GO3、全部入りならRokid、大画面ならXREAL One。
そして買う前に、「先週、手がふさがっていて困った場面が何回あったか」だけ思い出してみてください。ゼロなら、まだ買い時ではありません。装着型のガジェットが続くかどうかの見極め方はスマートリングの記事にも共通します。
今回のおすすめ候補
- Ray-Ban Meta(Gen 2)(ディスプレイなし/3K動画/最大8時間)
- INMO GO3(約58g/98言語翻訳/交換式バッテリー)
- Rokid スマートAIグラス(49g/89言語翻訳/全部入り)
- XREAL One(映像視聴向け/約84g/視野角50°)
カラーや度付き対応でページが分かれるため、個別ページではなく検索結果へのリンクにしています。
参考情報
- Ray-Ban Meta (Gen 2)およびOakley Meta 5月21日より日本でも販売開始 – Metaについて
- 「Rokid スマートAIグラス」10日から一般販売 – AV Watch
- AIスマートグラス「INMO GO3」7月30日に日本で発売 – ケータイ Watch
- 約58gのAIスマートグラス「INMO GO3」日本初上陸 – ITmedia PC USER
- スマートグラス、盗撮防止は難題 「撮影中」サインの業界統一欠かせず – 日本経済新聞
記事内の写真はPexelsより(Arina Krasnikova / jamies.x. co / Abdulla Hafeez)。写真は記事のイメージで、紹介した製品そのものではありません。重量・ディスプレイ仕様・対応言語数・バッテリー時間・価格はいずれもメーカーや報道が公表している2026年8月時点の値で、実際の翻訳精度や電池の持ちは通信環境・言語・使い方によって変わります。仕様・価格・在庫・取扱状況・販売カラーは変動するため、購入前に各商品ページとメーカー公式サイトの最新の案内をご確認ください。撮影や録音の可否は場所・目的・方法によって判断が変わります。本記事は法的助言ではありません。判断に迷う場合は弁護士などの専門家にご相談ください。
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