Magic Mouseは見た目も操作感もMacらしくて気持ちいい一方で、長時間使っていると手首や指が疲れやすいと感じる人も多いはずです。私もMac miniやMacBookで作業する時間が長くなるほど、マウスを動かす距離そのものを減らしたくなりました。

そこで候補になるのがトラックボールです。マウス本体を動かさず、親指または指先でボールを転がしてカーソルを動かすので、狭い机でも使いやすく、手首の負担も減らしやすいのが大きな魅力です。

この記事では、Macで使いやすいトラックボールを5つに絞って紹介します。先に結論を書くと、迷ったらLogicool MX ERGO S、初めてならLogicool ERGO M575SPから選ぶのが失敗しにくいです。

Mac向けトラックボールを選ぶポイント

Macでトラックボールを選ぶときは、単に「人気があるか」よりも、次の4つを見た方がいいです。

  • macOSでボタン割り当てができるか
  • Bluetooth接続か、USBレシーバー接続か
  • 親指操作か、人差し指・中指操作か
  • Magic Mouseのジェスチャーをどこまで代替できるか

特にMacでは、デスクトップ切り替え、Mission Control、戻る・進む、スマートズームのような操作をよく使います。トラックボール本体がMac対応でも、細かいボタン設定には専用ソフトが必要になることがあります。ロジクールならLogi Options+、KensingtonならKensingtonWorksまたはKensington Konnect、エレコムならエレコム マウスアシスタントを確認しておくと安心です。

すでにトラックボールを使った感想は、既存記事の【Mac向けトラックボール】Magic Mouseはもういらないでも詳しく書いています。実体験ベースで読みたい方は、先にこちらを見てもらうとイメージしやすいと思います。

おすすめ比較表

製品 操作タイプ 向いている人 ひとこと
Logicool MX ERGO S 親指 長時間作業、Macメイン環境 迷ったらこれ。角度調整とカスタム性が強い
Logicool ERGO M575SP 親指 初めてのトラックボール 価格と使いやすさのバランスが良い
Kensington SlimBlade Pro 指先 左右どちらの手でも使いたい人 大玉で精密。デスク据え置き向き
Kensington Expert Mouse Wireless 指先 スクロールリング重視 大きめで安定感がある
ELECOM HUGE PLUS / HUGE 指先 手のひらを預けたい人 大型ボールとパームレストが特徴

1. Logicool MX ERGO S

Macで本気でトラックボールを使うなら、まず候補に入れたいのがLogicool MX ERGO Sです。従来のMX ERGO系は、角度調整できる本体、親指操作のしやすさ、複数デバイス切り替えの便利さで定番でした。ロジクールは2024年にM575SPとMX ERGO Sを発表しており、今から選ぶなら新しいMX ERGO Sを基準にするといいです。

親指操作タイプなので、普通のマウスから乗り換えても比較的慣れやすいです。机の上で本体を動かさないため、MacBookを外部モニターにつないだ小さなデスクでも使いやすい。私はこの「場所を取らない」という一点だけでも、トラックボールにする価値があると思っています。

AmazonでLogicool MX ERGO Sを見る

旧モデルを含む実体験は、Mac向けトラックボールのレビュー記事MX MASTER 3 for Macとの比較記事でも触れています。

2. Logicool ERGO M575SP

初めてトラックボールを買うなら、ERGO M575SPはかなり現実的な選択です。MX ERGO Sよりシンプルで、価格も抑えやすい。トラックボールが自分に合うか試したい人には、このぐらいのモデルから始めるのがちょうどいいです。

ロジクールのサポート情報では、ERGO M575S / M575SPはmacOSに対応しています。Logi Options+を使えば、対応範囲内でボタン設定もできます。Magic Mouseのジェスチャーを完全に置き換えるというより、「戻る・進む」「ミドルクリック」「カーソル操作を楽にする」といった基本部分を快適にするモデルです。

AmazonでLogicool ERGO M575SPを見る

3. Kensington SlimBlade Pro

親指ではなく、指先で大きなボールを転がしたいならKensington SlimBlade Proが候補になります。Kensingtonのサポート情報ではMac向けソフトも案内されており、Bluetooth、2.4GHzワイヤレス、有線接続に対応するモデルです。左右対称デザインなので右手でも左手でも使いやすいのが特徴です。

このタイプは普通のマウスに近い感覚ではなく、デスクに置いたコントローラーを操作する感覚に近いです。慣れるまで少し時間はかかりますが、ボールが大きいぶん細かいカーソル移動をしやすいのが魅力。画像編集、資料作成、長文作業など、デスクに腰を据えて作業する人向きです。

AmazonでKensington SlimBlade Proを見る

4. Kensington Expert Mouse Wireless

Kensington Expert Mouse Wirelessは、スクロールリングが特徴の大玉トラックボールです。Kensingtonのサポート情報ではmacOS対応が明記されており、4ボタンやスクロールリングなど、据え置き型らしい操作性があります。

サイズは大きめなので、持ち運び用ではなく自宅やオフィスの固定席向きです。逆に、デスク上にしっかり置いて、手首をあまり動かさず作業したい人には合います。左右どちらの手でも使えるので、片手だけに負担を寄せたくない人にも検討しやすいモデルです。

AmazonでKensington Expert Mouse Wirelessを見る

5. ELECOM HUGE PLUS / HUGE

エレコムのHUGE系は、手のひらを預けられる大きめのトラックボールです。エレコムのトラックボールカテゴリを見ると、HUGE系はMac OS対応モデルがあり、ボール直径約52mmの大型ボールを採用しています。

ロジクールの親指タイプと比べると、操作感はかなり違います。人差し指・中指でボールを動かすため、手首よりも指先で細かく操作したい人向きです。サイズが大きいのでミニマルなデスクには少し主張がありますが、手を置く場所まで含めて快適にしたいなら候補に入ります。

AmazonでELECOM HUGE PLUS / HUGEを見る

Magic Mouseから乗り換えるならどれがいいか

Magic Mouseからの乗り換えで一番違和感が少ないのは、親指操作タイプです。つまり、MX ERGO SかERGO M575SPです。

Magic Mouseのようなジェスチャー操作をよく使っているなら、ボタン割り当ての自由度が高いMX ERGO Sを選んだ方が満足しやすいです。そこまで細かい設定をしないなら、ERGO M575SPで十分。まずはトラックボールに慣れたい、という人に向いています。

一方で、指先操作のKensingtonやエレコムは、マウスの代替というより「別の入力デバイス」として考えた方がいいです。慣れると快適ですが、最初の数日は違和感が出やすい。買ってすぐに判断せず、少なくとも1週間は使ってみるのがおすすめです。

トラックボールにして良かったこと

私がトラックボールにして一番良かったと感じるのは、机の上が散らかっていても作業できることです。マウスを動かすスペースがいらないので、キーボード、MacBook、メモ帳、飲み物が置いてあっても操作できます。

もう一つは、手首を振らなくていいこと。長時間の作業では、この差がじわじわ効きます。特にブログを書く、資料を作る、ブラウザで調べものをするような作業では、トラックボールの方が疲れにくいと感じます。

ただし、ゲームや細かいドラッグ操作を多用する作業では、普通のマウスの方が合う場面もあります。すべてをトラックボールに置き換える必要はありません。Macでは、トラックボールとトラックパッドを併用するのがかなり快適です。

まとめ:Mac向けならMX ERGO S、初めてならM575SP

Mac向けトラックボールで迷ったら、まずはこの2つで考えると選びやすいです。

  • しっかり使い込むなら、Logicool MX ERGO S
  • 初めて試すなら、Logicool ERGO M575SP
  • 大玉・左右対称が好みなら、Kensington SlimBlade Pro
  • スクロールリング重視なら、Kensington Expert Mouse Wireless
  • 手のひらを預けたいなら、ELECOM HUGE PLUS / HUGE

Magic Mouseが合っている人は、そのまま使えばいいと思います。ただ、長時間作業で手首が疲れる、机が狭くてマウスを動かしにくい、Macの作業環境をもっと楽にしたいという人には、トラックボールはかなり相性がいいです。

個人的には、Mac環境の入力デバイスを見直すだけで、毎日の作業ストレスはかなり減ります。キーボードも含めて整えたい方は、Keychron K3のレビューERGO K860のレビューも参考にしてください。