Google Meet

「Zoom」以外の選択肢

在宅勤務でビデオ会議をしている方は既に「Zoom」を使っている方も多いと思います。ビデオ会議なら「Zoom」と定着しつつあるなか、Googleからビデオ会議ツールGoogle Meetが一般的に無料提供されるようになりました。

Google MeetはGoogleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。既にほとんどの方が普段からGmailを使っている方ならすぐに利用することができます。今回は「Google Meet」の使い方と「Zoom」との比較について書きました。

Google Meetとは

元々はGoogleの法人向けサービスG Suiteの利用ユーザーに期間限定で無償提供されているものでしたが、今回の新型コロナウイルスの影響から一般ユーザーにも無償提供されることとなりました。

Google Meetは何ができるのか

さて、Google Meetを使ってどんなことができるのか。機能について触れていきます。

基本的に「Zoom」と機能は変わりありません。ビデオカメラはもちろん、チャット、Googleカレンダーへの同期など使い勝手はシンプルな感じでいいと思います。

「Zoom」との違いと比較

大きな違いは2つあります。
1つは、Google MeetにはGoogleアカウントが必須ということ。もう一つは、利用制限があること。「Zoom」では3人以上の会議では40分の使用制限があることに対して、Google Meetでは60分の使用制限となり、少し長めに利用ができることが特徴です。また、9月30日までは無制限で利用ができます。

そして、機能面についてCloud Ace で以下のようにわかりやすく説明されていました。

機能 Google Meet Zoom
アカウント 主催者 Google アカウント必須 Zoom アカウント必須
参加者 Google アカウント、もしくはなくてもOK
※アカウントがない場合は主催者の承認が必要
アカウント不要
料金 Googleアカウント:無料
Basic:¥680/月/ユーザ
Business:¥1360/月/ユーザ
Enterprise:¥3000/月/ユーザ
教育機関向け:無料/月/ユーザ
Basic:無料
Pro:2000円/月/(1〜9ホスト)
Business:2700円/月/(10〜99ホスト)
Enterprise:2700円/月/ホスト(100ホスト以上)
教育機関向け:$150/月/ホスト(20ホスト以上)
1会議あたりの最大参加数 Googleアカウント:100人
Basic:100人(※1)
Business:150人(※1)
Enterprise:250人
教育機関向け:100人(※1)
Basic:100人
Pro:100人
Business:300人
Enterprise:500人
※有料プランは追加料金で参加者を増やすことが可能
1会議あたりの最大接続時間 無料版:60分
Basic:無制限(※7)
Business:無制限(※7)
Enterprise:無制限(※7)
教育機関向け:無制限(※7)
Basic(無料版):40分
Pro:24時間
Business:無制限
Enterprise:無制限
セキュリティ 参加者の限定
※主催者によるカレンダーからの招待で個人、もしくは組織で参加者を絞ることが可能

※会議へのパスワード設定、もしくは事前に参加者登録をしてもらうことで限定可能
参加者の強制退出
※主催者が操作可能

※主催者が操作可能
SSO(シングルサインオン)機能 無料版:なし
Basic:あり
Business:あり
Enterprise:あり
教育機関向け:あり
Basic(無料版):なし
Pro:なし
Business:あり
Enterprise:あり
会議URLの漏洩対策
※参加者の承認がなければ会議に参加不可
×
※設定に不備があると不正侵入の危険性あり
機能 ビデオ録画
※ G Suite Enterprise / Educationで利用可能
録画データ
保存先
クラウド
(Google ドライブ)
※Basicは30GB/ユーザ迄、Business/Enterprise/Educationは容量無制限
ローカルまたはクラウド
※Basic(無料版)はローカル保存のみ
※Pro/Businessは1GB/ユーザ迄、Enterpriseは容量無制限
テキストチャット
画面共有
※全てブラウザにて共有が可能

※ブラウザでは一部制限あり。
全ての機能を使う場合はアプリを利用する必要がある。
バーチャル背景(※2) ×
Google カレンダー連携
※Goolge カレンダーやOutlookと連携する場合はプラグインが必要
スポットライト(※3)
リモートコントロール(※4) ×
※ 代替としてChrome リモートデスクトップとの併用で対応可能
タイル表示(※5)
※16名まで1画面で表示可能

※49名まで1画面で表示可能
自動文字起こし
※英語のみ対応
×
ノイズキャンセル(※6) ×
※今後実装予定
専用アプリ PC ×
※Meet専用URL
https://meet.google.com/にて管理

※全ての機能を利用するにはZoomデスクトップクライアントのインストールが必須
スマホ
タブレット

※1 2020/09/30迄は最大250人で利用が可能です。
※2 参加者のビデオ背景をカスタマイズする機能で、独自画像を設定することも可能です。
※3 特定の参加者のビデオにスポットライトを当てるための機能です。
※4 参加者の画面をリモート操作するための機能です。
※5 会議の参加者を1画面にタイル表示する機能です。
※6 周囲の雑音を消す機能です。

引用元:Cloud Ace

どんな人に向いているのか

機能面では変わりませんが、「Zoom」は専用アプリを必要としているのに対して、Google Meetはアプリを必要とせずP C
ブラウザだけで利用することができることから、普段P Cをメインとしている人はGoogle Meetの使い勝手が良さそうです。

まずは、新しいGoogle Meetを使ってみながら、どっちが使い勝手がいいか試してみるのがいいと思います。

この記事のまとめ
  • 機能面は変わらない。
  • Google Meet」は60分まで無料。
  • Google Meet」は専用アプリが不要。